・内科部長にご挨拶
クルガン「お久しぶりですね、ササライさん。うちがハルモニアグループからデュナン傘下に移るとき、あなたがしゃしゃり出てきて以来ですか」
ササライ「なんだか言葉に棘を感じるなあ。もしかして怒ってるの?デュナン本社での会合をばっくれたこと」
クルガン「いえ怒るなど。ハルモニアの方々にとってはハイランドの進退など些細なことでしょうからね」
ササライ「やっぱり怒ってるじゃないか。仕方ないじゃない、腕が痛かったんだから」
クルガン「それで許されるのはスノウさんだけです」
ササライ「うーん、頑なだなあ。ナッシュ、あとは任せたよ!」
ナッシュ「は? あ、あんたはあの時の……!」
クルガン「おや、いつぞやのネズミですね。うちのゴールデンウルフに噛まれた傷は癒えましたか」
ナッシュ「おかげでルック先生の世話になったぞ畜生!なんで医療機器メーカに番犬がいるんだ!」
クルガン「あれは番犬ではなく実験動物です。そもそもあなたがルカ様の寝所に忍びこんだりするからあのようなことになったのですよ」
ササライ「え、そんなことしてたのナッシュ。引くなあ」
ナッシュ「あんたのせいですよササライさま!世界に27個ある真なるドラゴンボールの情報を集めてこいとか言うから……!」
クルガン「そんな命令受け入れることが間違ってると思いますよ」
***
・切り裂き外科に殴りこみ
ルック「……誰さあんた」
クルガン「ハイランドより参りました、クルガンと申します」
ルック「ああ、少し前にデュナンに売り払った獣っぽい会社か……」
クルガン「その表現。……今回は獣医師免許取得のため、しばらくハルモニアでお世話になります」
ルック「ふうん、まあ僕関係ないし。……どこかで見たことあるな、あんた」
クルガン「ナンパですか?」
ルック「自惚れもいい加減にしなよ。……ああ、あれだろ。デュナンの料理勝負で泣いてた部外者」
クルガン「ああ……あなたは確か、部外者のくせに空気読まずあの場面でマズイと言い放った審査員」
ルック「僕の勝手だろ。大体無理矢理つれてかれたんだ、出てやっただけありがたく思いなよ」
クルガン「噂に違わぬ性格の悪さですね。おや、そちらはユーバー。イメチェンしたのですか、あの鹿みたいな兜はどうしたんです?」
ユーバー「ん?誰だおまえ。あの兜ならやめたぞ、重いからな。あの格好ではせいぜい骨と戯れることくらいしかできん。血飛沫をあびるにはこちらの方が便利だ」
クルガン「そうでしたか。とりあえずこの病院には決して入院しないことを誓います」
結論:クルガン顔広い。