MMORPG「jidai―ju」内
《白ローブ がログインしました》
「ちわー」
「あ、白ローブじゃん。ひさしぶりー」
「今日はチョココルネさんだけなの?」
「いや、みんなもあとで来るって言ってたよ。そろそろじゃないかなー」
「仲良いなあ」
《神官長 がログインしました》
「む? 珍しいな白ローブくん。どうしたんだい」
「たまにはね。神官長は相変わらずしょっちゅう来てるの?」
「ふ、わたしがいなければ誰がこの世界の秩序を守るのだ……」
「ちょw 神官長ww テラワロスwww」
「うっわあ……」
「……息子と同じ反応をするな、君」
「息子に馬鹿にされる神官長m9(^Д^)プギャー」
「チョココルネくん、君あとで大聖堂裏に来るように」
「それってどっちかっていうと告白フラグじゃないの?」
《聖皇 がログインしました》
「お待たせ……ってあれ? 白ローブ? どうしたの、今日バイトじゃないの?」
「バイトは一時間後からだよ」
「おまえが聞くなw」
「仕事しろ聖皇ww 私やチョココルネも確かにここの常連だが、君とは違い職務は全うしている」
「えええ、なにこのムード。白ローブ、なにか言った?」
「言ってないよ? でも僕らの女王なら昨日、そろそろお仕置きが必要かしらって言ってたよ」
「女王のお仕置きkwsk」
「kwsk」
「禄でもない大人だなあ……」
《とるわど が戦いを挑んできた!》
「え、これ本人?」
「何故本名m9(^Д^)プギャー 君が招いたのかチョココルネ」
「確かに呼んだけど本名使えとは言ってないw あと敵として来いとも言ってないw ゲームバランス的に剣士が欲しいと思ったから呼んだんだよ」
「ああ、私たちはオール魔術師だからな……」
「うん、びっくりするほど魔術師だよね……」
「でもごめんあの馬鹿が機械オンチなの忘れてたw ケータイもらくらくふぉんの人間に無理言い過ぎたわw いっかい落ちてあいつに説明してくるお」
「いてらー」
「いてらー」
《チョココルネ がログアウトしました》
「あ、じゃあ僕も落ちるね。バイト先向かわなきゃ」
「おしごとがんばれ(*ノ´□`)ノ」
「はーい。行ってきます〜、夕飯はカレーでいい?」
「らじゃ(`・ω・') こたつで待ってるお」
「せめてこたつから出ろ聖皇」
《白ローブ がログアウトしました》