・株式会社トラン次期社長候補とは幼馴染です

坊「前から不思議だったんだが、なんでまた医者なんかに。どちらかというと加害者の方がお似合いだろう」
ルック「喧嘩売ってる?切り裂こうか?……まあ、うちの家の教育方針が『働かざる者食うべからず』でね」
坊「メスを光らせて言うな。……金持ちのくせに……」
ルック「ボンボンが言うんじゃないよ。大体金を持ってるのはヒクサクであって僕じゃない。奴の施しを受けるなんて冗談じゃないね」
坊「どんな親子だよ」
ルック「……それを話すとハルモニア七不思議のひとつを知ることになるけどいいの?」
坊「よし僕が悪かった。で、なんで医者なんだ」
ルック「……消去法だよ、うちのグループのラインナップを見てみればわかるだろ。医者にならなかったら教師になるかマッドサイエンティストになるかハルモニア教祖代理になるかしかなかったんだよ」
坊「おかしいだろ特に最後!」


***


・株式会社GUNTO社長のところに遊びに来たよ

ササライ「こんにちはキリルさん、お久しぶりですね〜」
キリル「あ、どうもササライ先生……」
ササライ「相変わらず水浸しですねえこの部屋。土塗れにしてあげましょうか?」
キリル「いえ、それもちょっと……。アンダルクが来られなくなるし」
ササライ「あはは、あなたがそうやって甘やかすからあの付き人が付けあがるんですよ?部下はきっちり躾けなきゃ。アメは1割以下が妥当です」
キリル「ムチ9割!?いえ僕はそういうの苦手なんで……」
ササライ「僕が代わりにやってあげましょうか?実は最近、学校法人ハルモニア学園の社会人再教育センターでアルバイトしてるんです」
キリル「いえ、あの、もういいですから……。ササライ先生、今日はどうしてうちの会社に?」
ササライ「往診ですよ、おたくの魚子さんが病気だっていうじゃないですか。彼女の主治医は僕ですからね」
キリル「そうだったんですか。お忙しいところ、お手数お掛けしてすみません」
ササライ「いえいえいいんですよ、彼女のような患者を受け持とうとするのは僕とどこぞの異世界の危ないお医者さんくらいでしょうからね」
キリル「異世界、かあ……」
ササライ「あははキリルさん、郷愁ですか?ついでに検査してあげますから採血とか如何ですか?」
キリル「え、ちょっと、いや勘弁してくださいほんとお願いします助けてレイ!」


***


・永遠のライバル☆GUNTO情シスのお爺ちゃん

ルック「……何か用?」
テッド「デフォルトでこられたら俺もデフォるしかないだろ。……俺に構うな」
ルック「勝手に来た挙句に構うなとか。大体僕は4キャラじゃないよ!」
テッド「世界観を壊すなよ。……まあ今回はちゃんと用があるんだ、いつもみたいにうちのネームプレートを石板にしてくれとか言いに来たわけじゃない」
ルック「初耳だよその用事!つかそのくらい自社内でやれよ!」
テッド「GUNTOをなめるな。知ってるかクソガキ、4とラプソを足しても石板はどこにも存在しないんだぜ…?」
ルック「さっきのつっこみをそのまま返してやるよ、世界観を壊すなジジイ!」
テッド「まあ前フリはおいといて……。実はうちの社員が急に倒れてな」
ルック「……外科の範疇なわけ」
テッド「ああ、最初から話すとだな……。フェンが学校帰りにGUNTOに打ち合わせに来て」
ルック「あれってGUNTO嫌いじゃなかったっけ」
テッド「それでも仕事だからって来たんだよ、流石は俺の親友だろ?」
ルック「色々つっこんで良い?むしろ切り裂いて良い?」
テッド「で、会議は順調に終わったんだけど帰り際に社員がなんか不用意な発言をしちまったらしくてさ。すると黒スーツ+サングラスのグレンシールが懐に手を突っ込んでだな……」
ルック「ちょっとまさか撃ったわけ!?早く患者連れてきなよ!」
テッド「まあ懐から取り出したのはフェンの糖分補給用のドーナツだったんだけどな。おまえみたく勘違いした社員がビビって気を失っちまったんだよ。あ、ちなみにロジェな」
ルック「…………ちょっと待って、今内線掛けるから。……あ、もしもしササライ?あんたんとこ、頭に作用する薬ない?……そうそう、そういうの。普通の人間がおかしくなるなら普通じゃない人間に投与すればまともになるだろ……え?ああそう、譲ってやるから、じゃあ任せたよ」
テッド「前々から思っていたがおまえんとこの病院はなんかおかしくないか」